二酸化炭素(CO2)は、地球温暖化の要因となる温室効果ガスの90%以上を占めています。
その排出量は、地球温暖化対策の目標指数となっています。
排出量の算定方法
出雲市におけるCO2排出量は、環境省が示した「地球温暖化対策地方公共団体実行計画(区域施策編)策定マニュアル(第1版)簡易版」(平成22年8月)に基づき算定した推計値です。
この算定手法は極めて簡易な方法を採用しており、算定精度を高めることよりも、排出量の傾向を把握することによって適切な対策を講じることに重点を置いています。また、他の算定手法とは値が大きく異なる場合があります。
部門別排出量
CO2排出量を算定する際には、以下のような部門に分けて算定します。
部門に分けることで、排出量の増減要因分析や排出抑制対策を的確に行うことができます。
産業部門
製造業、建設業、鉱業、農林水産業といった産業活動によるCO2排出量。
家庭部門
家庭における冷暖房・給湯、家電の使用等によるCO2排出量。
業務部門
オフィスや商業・娯楽施設などのサービス業、中小製造業の一部におけるCO2排出量。
運輸部門
家庭・企業の乗用車、トラックなどの貨物車、鉄道、船舶等が人・物の輸送・運搬によって生じるCO2排出量。
廃棄物部門
家庭や事業所から出たごみの焼却等によって生じたCO2排出量。
エネルギー転換部門
発電所、ガス工場、製油所等において、石油・石炭などを電力などの他のエネルギーに転換した際に生じるCO2排出量。
工業プロセス
セメント製造時等の化学反応によるCO2排出量。
平成25年度の排出量
平成25年度のCO2排出量は1,962千トンであり、出雲市地域省エネルギービジョンの基準年である平成18年度と比べると約18%(301千トン)増加しました。また、前年度と比べると、約8.4%(152千トン)増加しました。
前年度からの増減要因をみると、特に産業部門の製造業において、県内の製造品出荷額あたりCO2排出量が増えたことに加え、市内の製造品出荷額が増加したことがCO2排出量の増加につながったと考えられます。
国・島根県の排出量
参考値として、国及び島根県におけるCO2排出量を掲載します。