猫の飼い主の皆様へ~猫の飼い方マナー~
更新日:2017.03.01
「猫に庭を荒らされた」「鳴き声がうるさい」「庭にふんや尿をされた」など、猫に関する苦情がたびたび寄せられています。
これらの苦情のほとんどは、飼い主の方が飼い方に気をつけていただければ改善できるものです。
人と猫が共に幸せに暮らすために、ご近所に迷惑がかからないよう責任をもって飼いましょう。
猫は屋内で飼いましょう
◆猫を屋外で飼うことは、ご近所への迷惑になるだけではなく、交通事故や病気への感染など、猫自身の危険も多くなります。猫の健康と安全のためにも、屋内で飼うように努めましょう。
◆特に、子猫の時から屋内だけで飼い、不妊または去勢手術をし、トイレなどをおぼえさせれば、屋内飼育は容易に定着するといわれています。
◆猫の感染症にはワクチンがないものもあり、屋外飼育の猫はその感染率が高いといわれています。
屋内で猫を飼うときの留意点
◆プライベートな縄張りとして、最低限必要な空間の提供 隠れ場所、食事の場所、トイレの場所、見張り台、遊び場所、休息場所など
◆しつけと管理 定位置での排せつと食事、トイレ砂の管理や清掃、決まった場所での爪とぎ、抜け毛の管理など
◆問題行動の軽減 オス猫の尿スプレー、発情期の鳴き声、性衝動ストレス等は不妊去勢手術をすることにより軽減
◆ストレスの解消 高いところなどで立体的な運動ができること、おもちゃで遊ばせることなど
◆その他 感染症予防ワクチンの接種、高層住宅棟での転落防止、外へ出てしまい迷子になった時のために名札やマイクロチップなどで飼い主がだれかわかるようにしておく
不妊・去勢手術をしましょう
◆猫は出産回数が年3回で、1回に生まれる子猫は平均5匹です。生まれても飼えないときは、繁殖制限をしましょう。
不妊・去勢手術のメリット
◆メス・オスともに 生殖器の病気を防ぐ、性格がおだやかになる、屋内飼育が容易、長生きできる
◆メス 妊娠・出産に伴う健康上のリスクの回避、発情によりオスがたくさん集まることを回避
◆オス 尿スプレー(おしっこをかける行動)、けんか、うなり声がかなりの確率で減少する
野良猫への無責任なえさやりはやめましょう
◆かわいそうな野良猫にえさを与えたい気持ちは、人間として大切なことだと思います。しかし、えさをやることにより猫の数が増え、ところかまわずふんをしたり、鳴き声、庭やごみを荒らすことなどでご近所の方に迷惑がかかります。
◆えさを与えるのであれば、飼い猫として責任をもって迎え入れ、マナーを守り屋内飼育に努めましょう。
猫を捨てないで
◆「誰かが拾ってくれるだろう」と、安易な気持ちで猫を捨てないでください。
◆捨てられた猫は、飢えや病気、交通事故などで不幸な死を迎えるか、野良猫になってみんなに迷惑をかけることになります。(動物を捨てる行為は、動物愛護法違反です。違反した場合は、100万円以下の罰金となります。)
◆生まれた子猫が飼えない場合は、責任をもって新しい飼い主を探してください。
◆飼い始めたら、最後まで責任と愛情をもって飼ってください。
これから猫を飼いたい方へ
猫は10年以上生きます。飼う前に次のことを確認してみてください。
- 1.猫の生態・習性・病気などの必要な知識がありますか?
- 2.毎日の世話ができますか?
- 3.最後まで飼うことができますか?
- 4.旅行や外出が制限されることを覚悟できますか?
- 5.予防接種、病気の時の治療費などの経費は大丈夫ですか?
- 6.繁殖を望まないときには、不妊去勢手術を受けさせることができますか?
- 7.飼うことについて、家族全員が納得していますか?
- 8.ご近所に迷惑がかからないように飼えますか?
- 9.自分や家族が病気になったときのことは考えていますか?
- 10.猫が病気になったり老齢になったとき、介護をすることができますか?
人と猫が快適に暮らすために
◆社会的集団を構成する犬と違って、祖先が単独生活をしていた猫をしつけることは、大変難しいと言われています。
◆人が猫の習性や生態などをよく理解し、うまく猫に合わせていくことが、猫との快適な生活を送るためのコツです。
◆現在は、本やインターネットなどに参考となる情報がたくさんあります。それらの情報を活用し、いろいろな角度から猫のことを学んでみましょう。
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